鶏肉にはさまざまな部位があります。
その中でも「せせり」と「ハラミ」は、特に焼き鳥好きや肉通に人気の部位です。
名前は聞いたことがあっても、その違いをしっかり理解している人は意外と少ないかもしれません。
この記事では、鶏のせせりとハラミの違いについて、部位の特徴から味・食感・調理法まで詳しく解説していきます。
鶏肉選びの参考に、ぜひ最後までお読みください。
せせりとハラミの基本知識
鶏肉の部位を理解する
鶏肉はもも肉や胸肉といったメジャーな部位だけでなく、希少部位も多く存在します。
「せせり」や「ハラミ」はその希少部位の代表格です。
どちらも1羽からわずかしか取れないため、専門店などで見かけることが多いですが、最近ではスーパーや通販でも手に入るようになってきました。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
せせりとは?特徴と味わい
せせりとは、鶏の首まわりの筋肉の部位を指します。
首は鶏がよく動かすため、筋肉が発達しており、適度な弾力と旨みが特徴です。
味は濃厚でジューシー。
脂ものっているため、塩でシンプルに焼いても十分な味わいが楽しめます。
焼き鳥屋さんでは人気部位のひとつです。
ハラミの特徴と食感
鶏のハラミは、横隔膜の周辺にある筋肉の部位です。
牛や豚のハラミと同様、内臓と分類されることもありますが、食感は赤身に近く、しっかりとした噛みごたえがあります。
味は淡白でクセが少なく、あっさりとした印象。
焼きや炒め物など、幅広い料理に使いやすい部位です。
せせりとハラミのカロリー比較
せせりは脂が多めなので、カロリーもやや高め。
一方、ハラミは脂肪分が少なく、低カロリーです。
100gあたりの目安としては、
- せせり:約200kcal前後
- ハラミ:約140kcal前後
ダイエット中の方は、目的に応じて選ぶとよいでしょう。
せせりとハラミの違い
食感の違いを詳しく解説
せせりは筋肉質で歯ごたえがありながら、ジューシーさも楽しめます。
プリッとした弾力が特徴で、噛むほどに旨みが広がります。
ハラミはややしっかりめの噛み応えがあり、やや繊維質。
牛の赤身肉に近い印象で、よく焼くとホロホロと崩れるような柔らかさもあります。
味わいの違いと選び方
せせりは鶏の旨みが凝縮された味わいで、塩・こしょうなどシンプルな味付けでも十分に楽しめます。
脂の甘みが感じられるため、子どもから大人まで人気があります。
ハラミはあっさりしていてクセがないので、タレやにんにくなどの濃い味付けとも相性が抜群です。
焼肉風や炒め物におすすめです。
調理法の違いやおすすめレシピ
せせりは、シンプルな塩焼き・串焼き・鉄板焼きが定番です。
また、スパイスを効かせた唐揚げにもぴったりです。
ハラミは、焼肉風にタレで揉み込んでから焼いたり、スタミナ炒めにしたりするのがおすすめです。
にんにく・生姜と一緒に炒めると、食欲をそそる一品に仕上がります。
せせりとハラミの人気料理
焼き鳥としての魅力
せせりは焼き鳥メニューの中でも特に人気の高い部位です。
ジューシーで脂がしたたり落ちるような焼き上がりは、ビールやハイボールとの相性も抜群。
ハラミも焼き鳥として提供されることがありますが、味が淡白なため、タレとの相性で楽しむのがポイントです。
唐揚げレシピの違い
せせりの唐揚げは、プリッとした食感とジューシーさが魅力。
少し長めに漬け込んで、衣を薄めにすると素材の良さが引き立ちます。
ハラミは、唐揚げにするとさっぱり系になります。
おつまみやお弁当のおかずにぴったりです。
塩焼きとその他の調理法
せせりは塩焼きにすることで、脂の旨みが引き立ちます。
レモンを絞っても美味。
ハラミは、タレ焼きやスタミナ炒めがおすすめ。
ニラや玉ねぎと合わせて炒めれば、ご飯が進む一品になります。
せせりとハラミの選び方
スーパーでの選び方とポイント
せせりはパック売りされていることもありますが、希少部位のため品薄なことも。
脂のりがよく、鮮度の高いものを選びましょう。
ハラミは見た目が赤身に近く、内臓らしさが少ないのが特徴。
臭みがないか、鮮度が高いものを選ぶのがポイントです。
おつまみとしての食べ方
せせりは焼き鳥や鉄板焼きにして、ビールのお供にぴったりです。
ハラミはピリ辛炒めやにんにく炒めで、パンチのあるおつまみにおすすめ。
どちらも低糖質で、ダイエット中でも楽しみやすい部位です。
ふるさと納税での入手方法
せせりやハラミは、ふるさと納税の返礼品としても人気があります。
特に宮崎県や鹿児島県など、鶏肉の名産地ではボリュームたっぷりのセットが多数ラインナップ。
新鮮な状態で冷凍されて届くため、自宅で専門店の味を再現できます。
まとめ
興味に応じた選択肢の提示
せせりは脂と弾力を楽しみたい人にぴったり。
ハラミはあっさり系やタレ好きの方におすすめです。
食感・味・カロリーの違いを理解して、自分好みの一品を見つけてください。
最後に知っておくべきこと
どちらも焼くだけでも美味しいですが、調味料や火加減で仕上がりが変わります。
部位ごとの特性を活かして調理すれば、ぐっと美味しさが引き立ちます。
さいごに
せせりとハラミ、どちらも鶏肉好きには外せない部位です。
それぞれの特徴を知ることで、料理の幅が広がります。
ぜひ次回の買い物や献立に、今回の知識を役立ててください。
「せせりにする?ハラミにする?」そんな楽しみ方も、食卓をもっと豊かにしてくれますよ。