懸賞はがきや年賀状を送る際、意外と見落としがちなのが「重さ」の問題です。
規定を超えると、料金不足で返送されたり、受け取り手に料金を請求されたりするケースもあります。
特に最近はデザイン性や装飾性の高いはがきが増え、重量オーバーのトラブルが起こりやすくなっています。
この記事では、郵便物の重量オーバーによる失敗例とその対策、成功のための工夫を徹底解説します。
懸賞はがき・年賀状の重さとその注意点
はがきの基本知識：重さとサイズの関係
日本郵便の定める「はがき」の基準は以下のとおりです。
- サイズ：最小90mm×140mm〜最大107mm×154mm
- 重さ：2g以上〜6g以内 この基準を超えると、定形郵便物として扱われ、料金が変わってしまいます。
郵便はがきの重量規定と料金設定
一般的な郵便はがき（官製はがきや年賀はがき）は、6g以内であれば63円で送ることができます。
しかし、シールや写真、ラミネート加工などで重くなると7gを超え、定形郵便扱い（84円〜）になることも。
年賀状の重さとコストの違いを理解する
年賀状も同様に6g以内が基本ですが、凝ったデザインや装飾が加わると、重量が7gを超えることもあります。
特に手作り年賀状は注意が必要で、複数素材を使用した場合はあっという間に重さオーバーとなるケースも。
私製はがきとそのルール：重量オーバーのリスク
私製はがきは自作のはがきのことを指し、郵便番号枠や所定のサイズ・厚さ・紙質に適合している必要があります。
これらの条件を満たさない場合、はがき扱いではなく定形郵便として課金されるため、予想外の送料が発生することに。
営業活動に役立つDMの重量基準
企業が発送するDM（ダイレクトメール）も、サイズや重量に応じた料金計算が必要です。
特に多ページの案内資料を同封する場合や、厚紙での印刷は重量超過になりやすく、事前の重さ確認が重要です。
重量オーバーの失敗例
オーバーした場合の切手代の請求
重量オーバーで発送された場合、受取人に不足分が請求されることがあります。
懸賞応募のはがきで受取人が主催者だった場合、送料不足により無効になるケースも。
返送された郵便物の実際のケース
重さオーバーで料金が不足すると、差出人の元に返送されてしまうことがあります。
特に年末年始の繁忙期には郵便局のチェックも厳しく、気づかずに出した年賀状が年明けに戻ってくることも。
年度別・コスト意識と重量について
近年はインクジェット紙や装飾付き年賀状が主流になり、コスト意識が薄れる傾向にありますが、それに比例して重量トラブルも増加傾向です。
毎年同じように送っていたつもりでも、用紙変更でオーバーしていたというケースも。
成功のための対策と工夫
事前に確認すべきはがきの重さと厚さ
発送前には、郵便局や家庭用のデジタルスケールで「重さ」「厚さ」を測定しましょう。
たった1gのオーバーでも料金が変わるため、数枚送るだけでも合計コストに大きな差が出ます。
開封・圧着可能な封筒の選び方
メッセージカード付きの圧着はがきや、開封型のタイプは「はがき」として扱われるには条件があります。
郵便局の窓口で相談し、規定に沿った素材や形状を選びましょう。
定形郵便と定形外郵便の違いを理解する
はがきが6gを超えると、定形郵便扱い（〜25gで84円）になります。
さらに規格外（90円〜）になると、1通ごとのコストが跳ね上がるため、郵便の種別ごとの規定を理解しておくことが大切です。
年賀状作成時のデザインと重量対策のポイント
写真付き年賀状やクラフト系の年賀状を作る場合は、印刷紙の選定が重要です。
厚すぎる写真用紙や複数の素材を貼り合わせると重さが増すため、装飾は「軽くて平らなもの」を選びましょう。
印刷物の最適化：重量を軽減する方法
インクの量を減らす・厚紙から薄手の用紙に変更する・両面印刷を避けるなどの工夫も、重量を抑えるポイントです。
大量印刷を予定している場合は、最初の1枚で必ず試し量りすることが失敗防止になります。
郵便局での正しい発送方法
コンビニ発送時の注意点
コンビニで切手を貼ってポスト投函する場合、重さの確認が自己責任になります。
とくに夜間など郵便局が開いていない時間帯に投函する際は、念入りな確認が必要です。
レターパックと通常はがきの違い
レターパックは厚さ3cm・重量4kgまで対応可能で、追跡も可能です。
重要な書類や重量が気になる郵便物にはレターパックの利用も検討しましょう。
年間を通じた郵便料金の見直し
年に数回、郵便料金の改定がある場合もあります。
年賀状や暑中見舞いなど、季節の挨拶が多い人は毎年10月頃に郵便局の公式情報をチェックし、最新の規定に沿った準備をしておくと安心です。
まとめと今後の対策
重さオーバーの防止策の要点
- 郵便物は6g以内を目安に作成
- 使用する紙やインクの重さを考慮
- 家庭用スケールで必ず確認
- 郵便局の窓口で相談する習慣を持つ
定期的な見直しの重要性
毎年同じテンプレートを使っていても、用紙の違いや印刷環境の変化で重量は微妙に変化します。
年に1回は「重さ」「厚さ」「料金」についてチェックする習慣をつけておくと、トラブルを未然に防げます。
